元予備校講師、木彫りグマのブログ

元予備校講師の木彫りグマが、主に歴史・地理・社会経済、古典などについて書くブログ

日本だけではなくヨーロッパでも感染が拡大する新型コロナウイルス。イタリアとフランスの取り組みの違いとは

こんにちは、木彫りグマです。

 

中国で感染が拡大し、韓国や日本でも数多くの感染者が出ている新型コロナウイルス

3月に入り、ヨーロッパでも感染拡大がみられるようになりました。

 

ヨーロッパ諸国の多くはEUに加盟しています。

EU加盟国はシェンゲン協定を結んでいるので、人や物の往来がとても容易。

ということは、一度EU内に新型コロナウイルスが入り込めば、一気に広まるのは当然のことだと思います。

 

現在、感染がもっとも広がっているのはイタリア。

医療体制が充実し、比較的富裕層が多いはずの北イタリアで感染が拡大したのは、正直言って驚きでした。

 

その一方、同じく観光大国のフランス。

こちらも、新型コロナウイルスの感染が拡大しています。

 

しかし、イタリアとフランスは全く対照的ともいってよい対応をとっています。

今回は、イタリアとフランスの対応の違いに注目し、今後の日本の参考になればと思います。

 

なお、記事を書くうえで参考にした元記事を掲載しますので、必要に応じてご参照ください。

 

this.kiji.is

 

search.yahoo.co.jp

 

 また、災害やデマなどについて興味がある方はこちらの記事もどうぞ

 

2020年の災厄は新型コロナウイルスだけではない! かつて、中国で猛威を振るい、今、東アフリカで起きている「蝗害」について 元予備校社会科講師が分かりやすく解説

kiboriguma.hatenadiary.jp

人はなぜ、デマに流されてしまうのか。熊本地震のライオンのデマを思わせる故事成語「三人市虎(市に虎あり)」

kiboriguma.hatenadiary.jp

平成30年史 阪神・淡路大震災とオウム真理教の事件で日本社会が大きく揺さぶられた「震」の年、平成7年(1995年)

kiboriguma.hatenadiary.jp

f:id:kiboriguma:20200309211607p:plain

<a href="https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=PYcR4uTx&area=1">ねむき</a>さんによる<a href="https://www.ac-illust.com/">イラストAC</a>からのイラスト

北イタリアを「封鎖」したイタリア政府 

 

イタリアでは、3月8日に新型コロナウイルスによる死者が366人に達しました。

感染者は7,375人にのぼり、感染の急拡大がみられます。

 

イタリアのコンテ首相は拡大防止策をまとめた首相令を発表しました。

それによると、首相はヴェネツィアやミラノなど、北イタリアで大規模な移動制限を実施するとのことです。

 

これらの地域はイタリアでも富裕で、多くの観光資源があり、諸外国からの観光客が多い地域でもあります。

 

イタリア政府は北イタリアを事実上封鎖することによって感染拡大を防ごうとしているのでしょう。

 

 

移動制限ではなく、重症者の対応にシフトしたフランス政府

 

フランスでも、イタリアと同じく新型コロナウイルスの感染が広がっています。

3月6日段階で死者9名、感染者数613名となっています。

 

フランスのヴェラン保健大臣は、「軽症や無症状の陽性者を探すスクリーニング的なテストはしない」と発表しました。

そのかわり、重傷者については専門に治療スタッフを用意するなど緊急時の対応を整え、国民に発表しています。

 

フランス政府の決定は、公衆衛生の専門家であるサロモン医政局長の意見が反映されているようで、いたずらなパニックを抑えつつ、経済と医療のバランスを取ろうとしているようにも見えます。

 

フランスは、世界各地の旧植民地とつながりを持つ国で、移動制限などを行うのは現実的ではないという判断もあるかもしれませんね。

 

対照的な二国の政策、日本に当てはめるとどうだろうか 

 

現在、日本では政府主導で新型コロナウイルスの感染拡大を「緊急事態」としてとらえています。

北海道をはじめ、全国各地の学校が休校となったのは「緊急事態」を反映してのことでしょう。

 

昨今の報道では、日本は新型コロナウイルスの判別をするPCR検査のキットが不十分という指摘があります。

検査キット数が増えれば、日本も諸外国のように感染者が急増する可能性は十分あるでしょう。

となると、水際で防ぐのはもう無理な段階ではないでしょうか。

 

イタリア式で行った場合、経済に与える影響は量りしれません。

昨年の消費税の増税などもあるため、消費の急激な落ち込みで経済は急速に悪化。

倒産する企業も増加せざるを得ないでしょう。

 

とはいえ、フランス式で行った場合、新型コロナウイルスが変異などして、死亡率が高まった場合に対応できなくなる可能性はあると思います。

 

新型コロナウイルスは、全人類にとって、もはや対岸の火事ではなく自分事。

個人レベルでの感染予防に加え、世界経済の大きなテーマとなってきているのを感じますね。

 

感染症であるペストを題材にしたカミュの小説『ペスト』は、感染症が起きて封鎖されると、人々がどのように感じるかということについて、とても、考えさせられます。

興味がある方は、読んでみてはいかがでしょうか。 

アルベール・カミュ ペスト 生存をおびやかす不条理 (NHKテキスト 100分de名著 2018年6月) [ 中条省平 ]

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

プライバシーポリシー お問い合わせ