「鳥獣戯画って何?」
「鳥獣戯画の作者は誰?」
「オススメの鳥獣戯画グッズはある?」
このページをご覧の皆さんは、そのようなことをお考えかもしれません。
鳥獣戯画は平安時代後期から鎌倉時代初期に描かれた絵巻物です。
平安時代全体の流れについて知りたい方はこちらの記事もどうぞ!
墨一色で書かれていますが、ユーモラスな表情や、生き生きとした動物の様子がとても愛らしく、人気の絵巻物です。
京都の高山寺に伝えられていましたが、国宝とされ、現在は東京国立博物館と京都国立博物館に保存されています。
今回は鳥獣戯画とは何か、誰が書いたのか、オススメの鳥獣戯画グッズなどについてまとめます。
鳥獣戯画って何?
鳥獣戯画(鳥獣人物戯画)は、京都市右京区にある高山寺に伝えられた絵巻物です。
甲・乙・丙・丁の4巻からなります。
4巻の中でとくに有名なのが、ウサギやカエル、サルなどを擬人化して描いた甲巻です。
甲巻に描かれているのは相撲や水遊び、賭け弓、法要、ケンカの場面など様々ですが、いずれも動物たちが演じているため、非常にユーモラスです。
みていると、ゆるキャラ同士のじゃれあいにも見えてくるのが面白いですね。
何のために書かれたものかよくわかっていませんが、横長になったマンガのようにも見えることから、「最古のマンガ」とも呼ばれました。
現在は、マンガという見方はあまりされませんが、マンガに見えても不思議はないですね。
鳥獣戯画の作者は誰?
鳥獣戯画の作者は不明です。
ただ、江戸時代から作者と目されていた人物はいました。
それが鳥羽僧正覚猷です。
それと、もうひとりの候補が定智でした。
鳥羽僧正覚猷(かくゆう)
大僧正にもなった仏教界の重鎮でした。
高僧である覚猷のもう一つの顔が絵画に精通した絵描きの顔。
一筋縄ではいかない人物だった覚猷は、死の間際に遺産を分割するための遺言を残してくれとせがむ弟子たちに対し
「(財産の)処分は腕力によるべし」と言い残します。
誰に残すとかそういうのを考えるのが面倒だったのか、はたまた、当時の実力主義の風潮を皮肉ってのことなのかは定かではありません。
ちなみに、江戸時代になると日常生活を題材とした戯画や簡略、軽妙に人物などを描いた墨書きの滑稽な絵のことを鳥羽絵(とばえ)と呼ぶようになりました。
この鳥羽は、鳥羽僧正の鳥羽からきているといいます。
なかなか、面白い人物だったようですね。
定智(じょうち)
定智は平安時代後期に活躍した僧侶。
絵の名手として知られ、鳥羽僧正覚猷に協力して密教の白描図像(仏や曼荼羅などを墨のみで素描したもの)を収集しました。
高い画力を持っていた定智なら、鳥獣戯画の作者であってもおかしくありません。
鳥獣戯画がある高山寺とは?
創建は奈良時代にさかのぼりますが、そのころの実態は不明です。
明恵上人は後鳥羽上皇から栂尾の土地を拝領し、高山寺を再興します。
明恵上人の生きた時代と鳥獣戯画が作成された時代はほぼ一致していますので、明恵上人の関係者が鳥獣戯画にかかわった可能性もあるでしょう。
公式HPにも高山寺の詳しい解説ありますので、そちらも是非ご覧ください。
まとめ
今回は鳥獣戯画についてまとめました。
鳥羽僧正覚猷が作者とされてきましたが、本当のところはわかりません。
この絵巻物が伝えられていたのは京都の高山寺。
秋のシーズンにぜひ訪れたいですね。
鳥獣戯画はとても人気のデザインで、今回あげた3つ以外にもおすすめ商品がたくさんあります。
ぜひ、あなた好みの鳥獣戯画グッズを探してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。