函館 千秋庵総本家
北海道スイーツの原点の一つは、函館にある千秋庵総本家です。
千秋庵総本家は 1860年(万延元年)に秋田藩士だった佐々木吉兵衛が創業しました。
1858年の日米和親条約で開港した箱館は多くの人でにぎわっていました。働く人たちの癒しとしての「菓子類」を販売する店として発展しました。
千秋庵はのれん分けを通じて、小樽・札幌・旭川・釧路・帯広へと広がっていきました。帯広千秋庵は、現在の六花亭のもとになった店です。
千秋庵総本家や札幌千秋庵、六花亭について知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
千秋庵総本家は今でも函館市の宝来町で営業しています。
「函館散歩」
千秋庵総本家は、「山親爺」や「どらやき」が有名なんですが、今回はあえて、新しいものを紹介します。
「函館散歩」はカステラ饅頭と銘打たれたお菓子です。
表面の模様はデフォルメされたハリストス正教会です。こうしてみると、なんだかかわいらしいデザインですね。
他にも、五稜郭や赤レンガ倉庫群などのイラストがあるようですよ。
ちょっと、写真がぼけてしまって見えにくいですが、カステラ生地の中のあんこがはいっています。これが、甘すぎずに上品な感じでとても美味しいんです。
表面がカステラなので、「洋」の雰囲気。でも、中には「和」の小豆餡が入っています。開港地函館ならではの「和洋折衷」ですよ。
食べ過ぎないように、1個だけ買ったのですが、もっと買っておけばよかったですね(笑)
「函館フィナンシェ」
こちらは、うってかわって洋菓子の函館フィナンシェ。
バターたっぷり生地にアーモンドを混ぜ合わせたお菓子です。これを買うまで、「よく聞くけど、フィナンシェって何?」と思っていました。たぶん、食べたことはあったんでしょうけれども、意識していませんでした。
袋から取り出した瞬間に「ふわっ」と漂うバターの香り。
「くどいかな?」と心配なりましたが、私は大丈夫でした。甘いのもさることながら、バターの濃厚な味が口いっぱいに広がって、何とも言えず幸せな気分に。
そして、紅茶を買ってこなかったことをいたく後悔しました。(笑)
これから寒くなりますが、温かいストーブの前で、美味しいお菓子を食べられたらこれに勝るストレス発散はございません。
どら焼きやノースマンなど有名どころの詰め合わせもオススメ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。